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地球や社会の環境を維持するため、世界各国でさまざまな取組が行われています。
ファッション業界もその流れを汲み、サステナブルな素材や環境に配慮したアイテムを使用するケースが多くなっています。
そんな中、サステナブルな素材として注目を集めているのが「ヴィーガンレザー」です。
この記事では、当社「サスプランニング」で販売するサスウォークの靴にも使用している素材、ヴィーガンレザーについて詳しく紹介します。
目次
ヴィーガンレザーとは、人工的に動物の革の繊維構造を再現した、新しい素材です。
「人と地球に優しいファッション」を意味する、エシカルファッションの一部を担うアイテムでもあり、ヴィーガニズムの「動物愛護、動物の権利保護」に基づいて開発されました。
高級ファッションブランドの靴・バック・財布などにも使われています。
ヴィーガンレザーには「合成皮革材」「人工皮革材」の2種類がありますが、サスウォーク シューズで使用しているのは「人工皮革材」です。
ヴィーガンレザーには、主に「合成皮革」「人工皮革」「植物由来のヴィーガンレザー」の3種類が存在し、それぞれに特徴があります。
以下、本革と各ヴィーガンレザーの特徴を紹介していきましょう。
まずは「本革」の特徴について触れていきます。
本革は「天然皮革材」とも呼ばれ、動物の皮を加工したものです。
経年変化による変化が魅力で、きちんと手入れをすれば10年以上使うことが可能です。
動物の皮を材料とするためコストはかかりますが、主に食用肉から取れる皮を利用するため、廃棄物削減の観点で考えると「無駄がない」と考えることもできます。
合成皮革とは、ナイロンやポリエステルの生地に、ポリウレタンや塩化ビニルなどの樹脂を厚くコーティングして、本革に似せたものです。
特徴としては、コストが低く大量生産に向いている点が挙げられます。
また、フィット感やグリップ力に優れ、カラーバリエーションや模様が豊富なことも特徴です。
人工皮革材とは、ポリウレタンとナイロンの微細な繊維を絡み合わせた基布に、ウレタン樹脂を塗布して表皮としたものです。
特徴としては、「耐久性が高くて丈夫」「感触は革のようで肌触りで柔らかい」などが挙げられます。
また、軽くて水にも強い素材です。
その名の通り「植物」を素材とするヴィーガンレザーです。
樹皮や果物など、材料はさまざまですが、最近では「リンゴ」「キノコ」「サボテン」といった、ユニークな植物から作られたヴィーガンレザーが話題を呼んでいます。
特徴としては、原材料が自然由来のため「土に還る」ことが挙げられます。
また従来のフェイクレザーとは異なり、石油を使用しないため、環境への悪影響も少ないなど、持続可能性を実現するエコな素材として注目を集めています。他にも、使い込むことで本革のような風合いが生まれることが特徴です。
続いては、本革(天然皮革材)とヴィーガンレザーの違いについて、紹介します。
ここでは、当社商品である「ショートレッグブレース:SLB装具(両側金属支柱付き下肢装具)」と、靴型装具に使われている天然皮革材とを比較しましょう。
ヴィーガンレザーの魅力は、天然皮革材に比べて、非常に軽いことが挙げられます。
そのため、靴型装具をご使用のお子様だけに限らず、大人でも「重たいから嫌だ!」と思っている方におすすめです。
もちろん耐久性にも優れているため、靴を作るために厚みを出しても、強度を保つことができます。
ヴィーガンレザーは天然皮革材とは異なり、水や汚れに強いことが特徴です。
そのため、ヴィーガンレザーの靴は雨の日でも安心して履けます。
また汚れも拭き取ることができるため、お手入れも簡単です。
天然皮革材で作った、両側金属支柱付き装具「ショートレッグブレース:SLB装具」をご使用の方は、雨の日は憂鬱になるでしょう。
加工によって差はありますが、天然皮革材は水に弱く、濡れると染みになりやすい上に、メンテナンスも大変だからです。
ヴィーガンレザーは、天然皮革の質感や見た目を再現させた素材です。
そのため一切、動物由来の成分は使用していないため、動物愛護の観点からも注目が集まる素材です。
ヴィーガンレザーは、軽くて水や汚れに強い、実用性の高い次世代の素材です。
最近では、ヴィーガンレザーを採用する高級ブランドも増えており、近いうちにヴィーガンレザーを使うことが「当たり前」になる時代が来るかもしれません。ヴィーガンレザーを使用した「サスウォーク」の靴は、足にお悩みを抱えている方にもおすすめです。