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コラム

ダウン症の人が大人になると生活はどう変化するの?

「ダウン症の人が大人になったら、生活はしていけるのか」「社会になじむことが可能なのか」と思う人が多いかもしれません。
医学の進歩に伴って、以前は短命といわれていたダウン症の人が、平均寿命が約60歳まで上がっています。

つまり、大人になるまで生活することができるようになっているのです。
そこでここでは、ダウン症の人が大人になると生活ウや症状に変化があるのか、あるとしたらどのような変化かを解説します。

ダウン症の人が大人になると生活はどう変化するの?

ダウン症の人が大人になると

医学の進歩で、短命だとされていたダウン症の人は、平均寿命が約60歳まで伸びています。
それだけ大人になる確率が高く、社会で生活できるようになってきているのです。
また、社会のダウン症に対する認識も深まり、ダウン症の大人にどう接したらいいのか、周りが理解を示すようになってきています。

しかし、それでもまだダウン症の大人が生活をするのは何かと大変です。
それは、成長に伴った心身の変化や、疾患の進行によるもので、社会になじみにくいケースもあります。

大人のダウン症の人の生活

ダウン症の人が大人になると、生活の場が変わっていきます。
以前はダウン症の人というのは、大人になっても生活の場が家庭中心であり、家から施設や職場に通っているのが主流でしたが、最近では自立した生活を送るためのグループホームなどが整備され、親元を離れて暮らす人が増えてきています。

さらに、軽度のダウン症の人であれば、アパートなどを借りて一人暮らしが可能になるケースもあります。
ただし、生活の変化によって、ダウン症の大人の人には様々な変化が生じます。
それがプラス面に働く場合とそうでない場合とがあるので、ダウン症の人が大人になるうえで知っておいた方がいいことを次にお話ししましょう。

大人になったダウン症の人の変化

ダウン症の人が大人になると、心身ともに何らかの変化が生じます。

身体的な変化

ダウン症人が大人になると、体の成長に伴って、症状に変化が出るというよりは、疾患の関係で変化が起こりやすくなります。
具体的には、まず視力が低下しやすくなります。
もともとダウン症の人は、視力に問題が出やすいのですが、大人になると白内障や緑内障の症状が出る可能性が高くなります。
合併症が関係しているといわれていますが、詳しい原因ははっきりしていません。

また、視力の低下で動きが遅くなる傾向にあります。
そして、聴力の低下も指摘されています。
ダウン症の人が大人になると、その約70%の割合で聴力が低下するといわれています。
合併症による中耳炎や、外耳道が狭いことも関係しているのですが、聞こえにくさの自覚がないため、コミュニケーションがとりにくくなってしまうこともあります。

さらに、甲状腺機能の異常もダウン症の大人の人に多い変化です。
疲労感が強い、体重の増減が激しい、食べ過ぎてしまうなども多く、糖尿病になりやすいことにも注意が必要です。
ほかには、ダウン症の人は歯根が短いことから、歯周病になりやすく、大人になるとその歯周病が重症化しやすくなります。
30代くらいで歯が抜けてしまうケースもあるようです。

精神的な変化

ダウン症の大人は、精神的な変化もおこってきます。
これは生活環境の変化にうまく対応できない場合に起こりやすく、職場での雰囲気になじめない、適応障害によるものといわれています。

ダウン症の人が子供の頃は性格も明るく、おおらかだったのに、大人になってからはふさぎ込むことが多くなり、笑わなくなったという人もいます。
無気力で抑うつになり、いきなり泣き出してしまうような、感情のコントロールがうまくで
きないといった状態になってしまうこともあるのです。

ダウン症の大人への対応

精神的な変化においては、周りのフォローと理解がポイントになります。
特にダウン症の大人は、2つのことをいっぺんにこなすことが難しく、そういった場面に直面するとパニックになったりフリーズしてしまったり、自分でどうしていいかわからない状態になります。
そんな時に周りが、焦らせることなく時間をかけて待つという対応が重要で、それによって気持ちが落ち着き、平常心を取り戻すことができるのです。

大人のダウン症の仕事は

「ダウン症の人が大人になった時、仕事はできるのか」という疑問を持っている人もいるかもしれませんね。
しかし、ダウン症でも大人になってからしっかりと仕事をしている人はたくさんいますし、一つのことに長けているダウン症の人で、その道を究めているケースもあるのです。

最近では、障害を持った人の雇用について、就労支援サービスや制度の改革も行われ、ダウン症の大人の人が働きやすい環境も整ってきています。
また症状が重く、就職が難しい場合でも、就労継続支援によって施設に通いながら働くための訓練を受けることも可能になっているのです。

まとめ

ダウン症の人が大人になっても、その人らしさを生かしながら生活できる、そうした社会に向けて様々な制度や設備が整いつつあります。
ダウン症の症状が軽い場合には、社会に適応できる大人が多いですし、重い症状の人でも社会で生活をするための訓練を受けることで、周りの協力を得ながら過ごすことができるようになるといえるでしょう。

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