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コラム

ダウン症の子供の歩き方と靴選びのポイント

こんにちは。
株式会社サスプランニング代表の新井です。
今回は、ダウン症のお子様の靴選びのポイントについてお話しします。
ダウン症のお子様の歩き方の特徴を踏まえて、靴をどのように選ぶべきなのか解説しますので、参考にしてください。

ダウン症(ダウン症候群)とは?

ダウン症(ダウン症候群)は、染色体異常症の一種です。
正常な場合は21番目の染色体は2本ですが、ダウン症の場合は3本ある状態となっています。
そのことから「21トリソミー」とも言われます。
ダウン症の特徴としては、「心臓と消化器の先天異常」「言葉の発達・筋力の発達の遅れ」などが挙げられます。

ダウン症の子供は筋力が弱い傾向があると言われています。
当社の靴をご利用くださっている方にも、ダウン症のお子様がいらっしゃいますが、筋力の弱さから正しい歩き方や姿勢を保つことが難しい状態の方が多いように感じます。

ダウン症の子供の歩き方の特徴や注意点

ダウン症のお子様の歩行を見ると、歩行速度がゆっくりで、正しい歩行姿勢を保ちにくい(歩行姿勢が悪くなりやすい)という印象を受けます。
中には、ひざを折って(椅子に座りかけるような姿勢)で歩くお子様もいます。
筋肉で支える力が弱いこともありますが、関節がゆるい(弱い)・へん平足・X脚(両膝が内側に倒れ歩行時に接触している)という方も多く、そのような特徴も原因になっているように感じています。
中でも、へん平足のお子様はとても多いという実感がありますね。
歩行時に上手く地面を捉えることが難しいので、歩きにくさにもつながってしまいます。

ダウン症のお子様の歩行における注意点ですが、足元が不安定ということです。
そのため、転倒しないように靴でもサポートをする必要があります。
さらに心配なのが、歩き方による身体の成長への悪影響です。
正しい歩き方ができていないと、身体が大きくなった時に上手く体重を支えられず、成長を阻害してしまう可能性があります。
また、歩行時に痛みなどが出て、歩くのが苦痛になってしまうことも考えられます。

靴選びのポイントについて

ダウン症のお子様の歩行には、足に合った靴を選ぶことと、足の裏の補正がとても大切です。
これはダウン症のお子様に限った話ではなく、へん平足の方、正しい歩き方ができていない一般の方も同じです。
足に合った靴を履くことは、歩行姿勢の改善・歩行速度の改善につながります。

選び方のポイントとしては、靴の中で足が動かないように、かかとが固定される靴を選ぶことです。
程よいゆとりがあることは大切ですが、かかとが動いてしまう靴は明らかにサイズが大きく、外反母趾やマメ・タコのトラブルにつながります。
特に、へん平足の方は足のトラブルになりやすいので要注意です。
できれば、くるぶしまでサポートできる靴を選んでください。
そして、インソール(足底板)も併用し、足をしっかり補正しましょう。

靴の選び方は、年齢を問わず同じです。
しかし幼児期は骨が柔らかいので、幼い時から靴で補正してあげることで、成長とともに歩行の改善につながる可能性があります。
高校生以上の場合、幼児期ほどの改善を期待することは難しいですが、歩行の状態の悪化は防ぐことができます。
遅すぎることはありませんので、足に合った靴を選んでください。

ダウン症のお子様におすすめの靴

「実際、ダウン症のお子様にどのような靴が選ばれているのか」ですが、多くの方が足首まで固定できるハイカットシューズを選ばれています。

ひとつは「サスウォーク補正用ハイカットシューズSW41L」。
こちらは、医療用の特殊インソール(足底板)の使用することを想定している靴で、深みがあるタイプです。

もうひとつは「サスウォーク補正用ハイカットシューズSW420N」。
こちらは、先に紹介した「SW41L」と比べて、少し幅が細いタイプになります。
ダウン症の方は、医療用の特殊インソール(足底板)で補正される方が多いのですが、特殊インソールは高価で、4万円くらいします。
もちろん保険適用も可能なのですが、子供はすぐ足が大きくなってしまうので、インソールを作ってもサイズが合わなくなることも多く、頻繁に作り直すことは難しいのが現状です。
そんな状況を受けて、特殊インソール無しでも履きやすいタイプとして誕生したのが、「SW420N」となっています。

まとめ

ダウン症のお子様は、筋力の弱さやへん平足などによって、正しい歩行や姿勢を保つことが難しい場合が多いです。
そのため、少しでも快適な歩行になるように、靴やインソールによる補正が欠かせません。
転倒防止や健康な成長のためにも、足に合った専用の靴を選ぶようにしましょう。

 

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