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コラム

障害者用の靴の選び方は?装具を付けている方の靴選びについて解説

こんにちは。
株式会社サスプランニング代表の新井です。
今回は、障害などによって足に装具を付けられている方の靴の選び方について、お話しします。
「どのように靴を選んだら良いかわからず困っている」という方は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

障害者用の靴の選び方は?装具を付けている方の靴選びについて解説

障害と足の装具について

歩くことが困難な障害としては、脳性まひや小児まひ、知的障害などが挙げられます。
思うように身体を動かすことができない方、自分の足で立つことが難しい方は、歩くことも困難となります。
そのため、足に装具を付けて身体を支え、歩行をサポートする必要があるのです。

装具は、運動能力を向上させたり、痛みを軽減したりする効果もあります。
装具装着によって「通常よりも長く歩けるようになる」「正しい歩き方ができる」「足の変形を防ぐ」という効果も期待でき、歩行が難しい障害者の方には大切なアイテムとなっています。

装具は主にプラスチックのタイプと、金属のタイプの2種類があります。
体重がしっかりある方、足に緊張がある(震えがある)方などは、金属タイプを使用されることが多いです。

病気により装具が必要になることも

歩行が困難となるのは障害者の方に限りません。
病気(脳梗塞や脳卒中など)によって、歩くことが難しくなる方も多くいらっしゃいます。
そのような方の場合も、歩行をサポートするために装具を付けられています。

足の装具と靴の関係

昔は、装具用の靴は市販されておらず、義肢装具士の方が装具に合う靴を作っていました。
しかし、靴が重かったり、色も黒だったりしたため、ユーザーにとっては魅力的でない面もあったようです。
片足だけ装具を付けている方からは「気に入ったデザインの靴を履くため、同じ靴の23cmと25cmを購入し、装具を履いている足は25cmを履いていた」という話も聞きます。
今は装具用の靴が市販されるようになり、片足だけ装具を付けている方でも、快適に両足同じデザインの靴を履いていただくことが可能となっています。

片足だけ装具を付けている場合の注意点

装具には厚みがあるので、片足だけ装具を付けていると、左右の脚の長さが変わってしまいます。
つまり、右脚だけに装具を付けている場合、装具の厚み分、右脚が長くなってしまうということです。
問題は、左右の脚の長さに差があるほど歩きにくくなり、歩行時に肩がゆれて振り子状態になる点。
そのため、靴底のソールで調整し、左右の脚の長さの差を解消する必要があります。

例えば、健足の靴のソールが3cmの場合、装具の靴のソールは装具の厚さ(1cm程度)を差し引いた2cmのソールにしないと、バランスが取れません。

片方は健足だからといって普通の靴(装具用でない靴)を履くと、脚の長さの差の調整ができず、歩きにくさ、姿勢の崩れにつながる可能性があります。
装具用の靴は、片方だけ装具を付けている方にももちろん対応していて、装具用・健足用をセットにすることができるので、ぜひ専用の靴の使用を検討してください。

装具を付けている方の靴選びのポイント

装具用の靴は、一般的な靴屋では取り扱いがありません。
そのため、実際に試着してサイズを確認することが難しいのが実情です。

試着できない状態で靴を購入する場合は、まずご自身の足の実寸を知ることが大切です。
その上で、足に合ったサイズを選んでください。
靴選びの時は、足のサイズ(足長)・足幅・足囲(甲周り、踵周り等)の3つの要素が大切になりますが、当店では「足長」のみを測っていただいて、長さを基準に靴を選んでいただいています。
幅や足囲はご自身で測っていただくのが難しいこともあり、「足長」のみとしています。

サスウォークの靴の選び方は?

当店では、装具を付けた状態の足の長さ(足長)の実寸から、0.5cm~1cmをプラスしたサイズの靴を選ぶことをおすすめしています。
例えば、装具を付けた状態で20cmの足長の場合は、21cmの靴です。
「21cmではゆとりがないのでは?」と感じられるかもしれませんが、靴自体が装具を付けて履くことを計算して余裕寸法を設けて設計されているので、大丈夫です。
この21cmの靴の場合、実寸は22.7cmありますので、足長(20cm)から考えると2.7cmの余裕があります。

足長で選んだ靴が合わなかった場合

足長で選んだ靴が合わなかった場合は、交換・返品をおすすめしています。
ただし、単純にサイズを1つ上げて交換すれば良いかというと、難しい面もあります。
サイズを1つ挙げると、足長に対して3.5cm程度の差ができてしまうからです。
3.5cmのゆとりがあると、階段上り下りや、急な坂道を歩く際に、つま先がひっかかり転倒してしまう危険があります。
当店でも、転倒の危険があるサイズと判断した場合は、サイズアップではなく、靴に加工をする(履き口を広げるなど)といった提案・対応をしています。

まとめ

今回は、障害などで足に装具を付けられている方の靴の選び方について解説をしました。
大切なのは、装具を付けた足のサイズ(足長)を実寸で知ること。
サイズに合った靴を履くことで、正しい姿勢での歩行、歩きやすさにつながります。
これは、装具用靴に限らず、健足の方の靴でも共通です。

装具用の靴は一般的な靴屋での取り扱いがなく、インターネットでの購入をされる方も多いです。
実際に試着できずサイズ選びが難しい点もありますので、相談してから購入できるお店や、加工に対応できるお店での購入を検討してくださいね。
当店は、障害のある方への靴の販売経験も豊富ですので、靴選びに迷われる方はぜひご相談ください。

 

→サスプランニングの装具対応靴についてはこちら

 

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