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「外反扁平足」や「扁平足」は、子供に多い印象を受ける症状ですが、大人でも発症する可能性があります。
扁平足が疑われるような症状があっても、早期発見と医師の適切な治療を受けられれば、問題はありません。しかし、症状を放置し重症化させてしまうと、手術の可能性もある怖い病気なのです。外反扁平足を防ぐには、扁平足の症状がどういう状態で、どんな対策を行う必要があるのか知っておかなくてはなりません。そこで、扁平足がどういう病気なのか、予防と改善に役立つ知識や、扁平足の足を支える補正シューズをご紹介します。足元の健康を守るために、ぜひお役立てください。
目次
内側のくるぶし下に足裏を引っ張る筋肉があり、釣り上げてアーチ状にすることで、足にかかる体重を支えています。
この筋肉が何らかの原因で衰えたり断裂すると、足裏に負荷がかかるようになり、痛みや歩行障害などが発生するのです。
足が扁平足になると、かかとが外側を向くようになり、後ろから足の指が見えるようになります。このかかとの変形は、扁平足を見極める際のサインです。治療ではかかとの腱をMRIで検査し、断裂や損傷がどれくらいあるか見極め、それに合わせた治療を行います。
扁平足はまだ足の筋肉が発達していない、子どもに多い症状の印象がありますが、大人でも発症する可能性があります。
【成人期扁平足の代表的な原因】
・生まれつき足のアーチが低い
・老化や運動不足による筋力低下
・肥満による負荷の増加
足のアーチは人によって形が違い、生まれつきアーチが浅い人もいます。
子どもの頃は異常がなくても、大人になるにつれ扁平足が進行し、足に影響を与える場合もあるのです。このほか老化や運動不足による筋力低下や、体重増加による負荷なども、大人の扁平足を引き起こします。
成人期扁平足の治療には、主に4つの方法があります。医師の診断に基づいて行うのですが、症状や痛みの有無によっては、複数の方法を組み合わせて治療する場合もあります。
それぞれの改善方法をご紹介します。
成人期扁平足の改善において、基本となるのが「足底装具」を活用した方法です。
「足底装具」とはいわゆる靴の中敷きのことで、扁平足用の中敷きで土踏まずを支えてあげることで、症状を緩和させます。扁平足用の中敷きは、土踏まずの部分にクッションが入っており、衝撃を吸収・分散し、足の負担を軽減させているのです。成人期扁平足による痛みがあると、足をかばいながら歩くため、「姿勢が悪くなる」「関節に負担がかかる」など、足以外にも影響を与えてしまいます。足底装具はこれを防ぎつつ、正しい形に矯正して扁平足を改善するのです。
症状や痛みが強い場合は、ギプスで固定して、足の負担を和らげる方法を取ります。成人期扁平足は、体重の増加や立ちっぱなしの仕事など、足に負荷がかかることでも発症します。ギプスで固定し支えることで、足の負担を和らげる訳です。これは症状や痛みが強いときに、一時的に行われることが多い方法でもあります。
痛みがある場合はほかの改善方法と併用して、痛み止めの薬を使うことが多いです。
【成人期扁平足で使われる痛み止めの成分】
・アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)
・NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
症状や痛みの状態に合わせて、飲み薬や塗り薬、湿布薬の形で処方されます。これらの成分を含んだ痛み止めは、薬局などでも販売されています。
扁平足の痛みや症状がある程度落ち着いている場合は、リハビリや足の筋力を取り戻すトレーニングを行います。
【成人期扁平足のリハビリやトレーニングの内容】
・足指の筋トレ(足指じゃんけん、足指のグーパーを繰り返す運動)
・アキレス腱のストレッチ
足のアーチを支える効果があるため、足指の筋トレを行っておくと、扁平足の予防や改善に役立ちます。
また、扁平足の方はアキレス腱が固くなっていることが多く、ストレッチでほぐしてあげると、痛みや症状の改善効果が期待できます。このほか、体重増加による負荷が原因の場合は、トレーニングやストレッチと並行してダイエットを行う場合もあります。
外反扁平足になると、足の変形によって、歩行や姿勢に悪い影響が生まれます。症状の進行状態によっては、足底装具だけでなく、靴に補正が必要な場合もあります。そんなときに役立つのが、サスプランニングの補正ハイカットシューズ「サスウォーク」です。サスプランニングの補正ハイカットシューズ「サスウォーク」は、足指の付け根まではき口が開いて簡単に着脱できるうえ、かかとにある補強芯と木型が足をしっかり補強・補正します。
小さい頃からもしくは事故により、装具を付けて生活しなくてはならない方の状態に合わせ、同じデザインで
・健足用
・SHB装具用(プラ材)
・SLB装具用(皮材支柱)
の3種類をご用意しています。
片足のみの販売もしておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひ一度ご相談ください。