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足のアーチがない、土踏まずがない状態、つまり立った時に足の裏全体が地面についている、そういう足を扁平足と言います。本来は、足の裏にはアーチ、土踏まずができるはずなのですが、これがない状態です。
扁平足は生まれつきの場合もあれば、大人になってから扁平足になってしまう人もいて、痛みを伴う場合もあります。
ここではこの扁平足について、原因や改善法をチェックしてみたいと思います。
目次
扁平足(へんぺいそく)は、かかとから親指の付け根を結ぶと、そこにアーチ状の土踏まずができるはずが、それがない状態を言います。つまり、足の裏がべったりと地面についていることですね。赤ちゃんのうちはだれでも扁平足なのですが、成長に伴ってアーチが形成されていきます。何らかの原因でそのアーチが形成されないのが扁平足と言われているのです。
生まれつき(遺伝的)な扁平足もありますが、大人になってから扁平足になる「静力学的扁平足」も近年は増えているようです。静力学的扁平足は、痛みが伴うことも多いとも言われています。
それでは、扁平足の原因は何なのでしょうか。痛みが伴わない扁平足は、足の裏の筋肉や靭帯の未発達が考えられます。
本来、成長に伴って歩行を重ね、自然と治るものですが、中にはしっかりアーチが形成されないことがあります。
また、先天性の足根骨癒合症や、外傷、神経障害などが原因の扁平足は、成長しても治らないことが多いため、治療を受ける必要が出てきます。
そして、最近多いのが、生活の中で歩くことが少なく、足の筋力が低下した場合に起きる「静力学的扁平足」です。静力学的扁平足は、主に足の筋力が低下したことが原因で、自分の足にかかる負担がかなり大きくなって痛みが出てしまうのです。さらに、肥満などで体重が増加し、足に大きな負担がかかることも原因の一つになっていますね。
ただし、扁平足の場合、原因が一つというよりも、いろいろな要因が重なって起こることが多いようです。
扁平足であっても、痛みがなく生活に支障がなければ、あまり深刻に考える必要はないでしょう。
扁平足=病気というわけではないからです。ただし、扁平足で痛みがある場合には、治療などが必要になります。
ここではその症状や痛みについてお話ししましょう。
扁平足の場合、足底のクッションがないので、長く立っていると足の内側やふくらはぎ、足の裏が疲れやすくなります。また、うちくるぶしからかかとに痛みを感じることも。
こういった症状をそのままにしておくと、痛みが増すばかりでなく、足関節が固くなって歩行障害が起こったり、姿勢が悪くなったりします。姿勢の悪さは、足だけでなく腰や首にも影響を及ぼし、それぞれの部位で痛みが出る可能性も否定できません。こういう場合には、専門家の力を借りて扁平足の治療や改善をすることが大切です。
扁平足の治療としては、痛みや腫れがある場合には、シップや鎮痛剤などを使用します。ただし、鎮痛剤を使って痛みが取れても根本的な解決にはなりません。そのため、足底板(インソール)を使って、足のアーチを人工的に作り出し、動きや負担を補助することもあります。
足底板を使うと、痛みの軽減、足の疲れが減るといったの効果が期待できます。
こうした治療を行っても症状が改善しない場合や、先天的な原因で扁平足になっている場合には、関節手術などが行われるケースもあります。扁平足の症状や状態によって、担当の医師から治療の選択肢を示されるので、しっかりと相談して治療法を決めると良いでしょう。
扁平足は、本来病気の扱いにはなりません。ですが、痛みや疲れやすさなどで、日常生活に支障が出てしまうと、やはり治療をしなければならないでしょう。足底板(インソール)のような補助具を使うだけでも、痛みなどが軽減することもあるので、まずは医師に相談することをおすすめします。
「自分は扁平足ではない」と思っていても、なんとなく足が疲れやすくて、痛みが出たので整形外科を受診したら、大人になってからの扁平足(静力学的扁平足)ということもあるかもしれません。
足の痛みは、体全体のバランスを崩す原因にもなるので、そのままにせず、早めに専門家に相談しましょう。
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